リトル・ミス・サンシャイン
最近は映画館に行く機会が少なく、もっぱらレンタルなんです。
大きなスクリーンで観れないのは少し物足りなさがあるものの、誰にも邪魔されず一人でどっぷりと映画の世界に浸れる。それはそれで楽しいですね。
これまで観たたくさんの映画をあれこれと思い出していたら、ふと思い出した作品がありました。
「リトル・ミス・サンシャイン」
今回この映画を紹介させてください。
ハチャメチャでドタバタ、コメディーです。
だけど、それだけで終わらない。ゲラゲラ笑ってそして泣いて、そして考えさせられる。
2006年の作品です。
内容は、崩壊寸前の家族の再生。と、いろんなところで紹介されていましたね。
お父さんの仕事が上手くいかなくて離婚寸前の両親。
パイロットになりたいがため、自ら誓いを立て口をきかないお兄ちゃん。
ヤク中でちょっとエッチ、問題を起こして老人ホームを追い出されたおじいちゃん。
自殺未遂を起こし、病院を退院後この家に転がり込んできた伯父さん。
そしてミスコン出場が決まった主人公の女の子オリーブ9才。
この一家が、オリーブの出場するミスコンが開催されるカリフォルニアに向けて旅するロードムービーです。
一家を乗せてカリフォルニアまで走る黄色いワーゲンのバン。
ボロボロで途中押さなければ走らなくなってしまうほどおんぼろのバンなのですが、それがこの家族を象徴しているんです。
負け組と称される問題だらけの家族とボロボロの車。
車が動かなくなったら家族全員で押す、それは、家族の誰かに何かあればみんなで背中を押すことと同じ。
旅の途中おじいちゃんが亡くなります。
誰よりも応援してくれていたおじいちゃんのためにも家族一丸となり会場までたどり着きます。
しかしそのミスコン不気味です。参加者達、審査員や運営者達、とても異様です。
作られた満面の笑みで審査員に媚を売る女の子達を見ていて、以前TVのニュースで見たジョンベネちゃんを思いだしました。あの子もこんな笑顔をしていたな・・・。
そもそも、まん丸眼鏡にポッコリした幼児体形のオリーブがミスコン出場というのが笑えるのですが、そんな容姿のオリーブが違和感満載の出場者に混じりミスコンに出場することも、ミスコンそのものを皮肉ってますよね。
何がおかしかったかって、壇上でのオリーブのアピールダンス。
生前おじいちゃんが教えてくれたダンスです。
が、しかし、そこはエッチなおじいちゃんが教えてくれたダンス、普通のダンスではありません。
ストリップです。オリーブはおじいちゃんに教えてもらったダンスを笑顔を振りまきながら一生懸命踊るんです。
やめさせようとする主催者側、それを止めようと家族全員オリーブと一緒に踊りだすんです。
ゲラゲラ大笑いしながら、でもウルっとしてしまいました。
そしてあったか~い気持ちになりました。
二度とカリフォルニアのミスコンに出るなと怒られ、一家は黄色のおんぼろバンに乗って帰路につきます。
またみんなでおんぼろバンを押し、カリフォルニアを後にします。
それは、家族に何か問題があってもみんなで背中を押しながら、そうして家族としてこれからも日々を送っていくんだと言っているようです。
しかし、レビューって難しい。
大好きって気持ちが大きくてあれもこれも書きたくなってしまいます。下手したらストーリー全部書き出してしまいそう。
なんかまとまりのない文章になってしまいました。
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by fujimotosan1979
| 2018-02-09 15:24
| 日々の生活